住まい

地震や洪水などの自然災害に強い土地を選ぼう

建物自体の耐震性よりも、大事なのは地盤選び

 

家を建てるにあたって、建物の耐震性を強くすることは重要ですが、その前に土地の成り立ちや特徴をよく知っておく必要があります。

日本の地形は山地、丘陵地、台地、低地に分類することができます。海に近い低地は地盤が軟弱なため、改良工事が必要な場合が多くなります。埋め立て地は砂質地盤で大きな地震で揺さぶられると液状化現象を起こしやすく、低地のうち河川の下流域に広がる「扇状地」は土石流や洪水によって浸水するおそれがあります。

 

土地条件図

土地条件図は、防災対策や土地利用・土地保全・地域開発等の計画策定に必要な、 土地の自然条件等に関する基礎資料を提供する目的で、 昭和30年代から実施している土地条件調査の成果を基に、 主に地形分類(山地、台地・段丘、低地、水部、人工地形など)について示したものです。国土地理院が発行していて、調べることができます。

国土地理院 土地条件図 http://www.gsi.go.jp/bousaichiri/lc_index.html

 

また、各自治体が発行する洪水ハザードマップ、活断層マップも参考になります。(国土地理院発行のホームページでも都市圏活断層マップを閲覧することができる http://www.gsi.go.jp/bousaichiri/active_fault.html

最近は、土地の診断を有料で行ってくれる業者もあるので、インターネットなどで調べてみるとよいでしょう。

 

もっと簡単に現地で得られる情報もあります。まずは、その地域をよく歩き、道路の凹凸やひび割れ、浮いたマンホールはないか、近所の家の基礎にひび割れがあったり、基礎が浮いて道路との段差ができているところはないかなどを、自分の目で確認するとよいでしょう。さらに、昔は川が流れていた、田んぼだったから地盤がゆるいといった古い情報を地元の人から聞いたり、図書館で古地図を見てみるというのもいい方法です。

 

液状化現象とは?

地下水面下の砂質土や地盤が地震などの振動や衝撃によって変形すると、地盤中の水が砂の粒子を押し広げて上昇し、水の中に砂が混ざった状態になって流動します。こうしてやわらかくなった地盤が力を失い、建物が倒れたり、砂まじりの水が地表に噴出したり、地盤に亀裂が入ったり、地盤が沈下したりすることをいいます。

 

地盤が軟弱かどうかの手掛かりとなるものの参考

・水路
水は低いほうへ流れます。つまり水路はその付近で最も低い場所と言えます。地中にしみ込みきれなきなった水があふれて表面に流れるようになったものが水路なので、まわりは軟弱な地盤となります。

・橋
橋があるということは、その下に水路や川が流れているということです。そこが低地であることを示しています。

・暗渠
昔は地表を流れていた水路などを地中にある排水管に流し、その上を埋土をして道路に変えてしまったものです。埋設管が車の振動や重さで壊れないように、車止めなどで車が通れないようになっている道路です。緑道や遊歩道になっていたり、幅の広い歩道となって街に溶け込んでいる場合もあります。

・交通標識
地盤が軟弱で車による破損等の恐れがあるところでは、車の重量制限などの標識が出ています。運転免許を持っていなくても、土地選びの際にはチェックが必要です。

・道路の痛み
道路が波打っていたり、亀裂が入っていたりする場合は軟弱な土地であると考えられます。このような場合は、大型の車などの交通振動によって建物が揺さぶられ、劣化が早まるおそれもあります。

・池のある公園
古くからある池のある公園や市街地に取り残されている池など、池は多くが谷地に立地しています。

・大きな面積の建築物
すべてが当てはまらないため、判断が難しいですが、学校や工場などは、大きな面積を要するため、おともと人が好んで移住しなかった水田や雑木林などに建てられる場合があります。

・竹林
竹は地下水位が高い場所でしか育ちません。地表近くに絶えず地下水が流れている場所が竹の生えやすい場所です。竹に限らず動植物の生態を知ることで、地盤を探る手掛かりとなります。

 

 

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